MOLIMO
(エース、KISS加入前のバンド)


そしてバンドの最期は不意にやって来る。
ロックからフォークへと舞い戻ったフィル・オークスのオープニングを務めた時にブーイングを浴びて
ステージを降りる事になる。モリモの音楽スタイルは認められず、バンドのメンバーも間違った方向
性に行っていた事に気付いた。トムがエースを思い出しながら、「彼はいつもKISSに加入した時の
様なサウンドを出していたよ」。エースが自身の道を歩み出す間、彼らが”Tomorrow Morning”(モリ
モの中心メンバー3人と新しいリズムセクションにリードギタリストを加えたバンド)へと変わる時でも
いつもと変わらぬ親交を続けていた。(実際、KISSはバンドのロフトがあるブロードウェイ414番地
でリハーサルを始め、ジーンが火吹きで炎に包まれたフィルモア・イーストのショウの時にモリモの
メンバーを招待していた。)

モリモは数年を経ても、メンバーは日の目から落ちる事はなかったが、クリスティーンは弁護士と結
婚。ロイはブロードウェイ・ミュージカル「Mamaleh!」で成功を収め、落ち着いた。彼も演奏を続け、彼
の妻が経営するキャバレーに出演。トムはキャリアを積み重ねながらも、ベット・ミドラーやバニー・
マニロウらと同時期にコンチネンタル・バスで歌っていた。

モリモの音源について
RCAレコードがアルバムを部分的に録音したが、ウィッキド・レスターとは違い、音源は明らかに未
完成で、日の目を見ることはなかった様だ。バンドはプロデューサーのステファン・シュワルツと一緒
にレコーディングした3つの内、どれかは完成していたにもかかわらず、音源は現在間違いなくRCA
の記録倉庫に実在しない事は明らかになっている。エースが「それらは中途半端な出来である」と、
評価する様に、どれほどのアルバムが完成しているのかについてはかなりの憶測の域を出ない。
しかし、モリモの音源の一つ、「East of Yesterday」は1971年3月22日、ケニー・ウェイチャートプロ
デュースの「リチャード・ロビンソンズ”ロック・スターズ”ラジオショー」で流された。その放送では、トム、
ロイ、クリスティーン、そしてエースのインタビューも含まれていた。他のモリモの曲にはアコースティッ
ク調の「Alone Together」がある。
リンク:リチャード・ロビンソンズ”ロック・スターズ”ラジオショーのデモレコード

面白い事に、バンド「モリモ」の消滅と共に、中心メンバーのロイ、クリスティーン、そしてトムは新し
いバンド”Tomorrow Morning”を結成した時、1974年にカサブランカレコードとの契約が成立した。
彼らは1974年夏に、ケリー・カーナーとリッチー・ワイズによるプロデュースでシングル「Freewhee
ling」、「I Wished I Was In California」をリリースした。

数年前に「モリモ・ソング・タイトル」というリストが浮上。これらのタイトルは:

1. Singapore Sling
2. Face Down (Bourbon St.)
3. My Way Or No Way
4. Dead And Gone
5. Street Coroner
6. Don’t Knock It, Until You Try It
7. Bitter End
8. Soul Searcher

しかしこれらの曲名はモリモのものではない

Tomorrow Morningの音源(mp3 by kissfaq.com)
Freewheelin' (1974)
I Wished I Was In California (1974)

これらの文章は
kissfaq.com
ace-frehley.com
から、2009年当時の記事を元に掲載いたしました。
和訳についてのご指摘があればヨロシクお願いいたします<(_ _)>


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